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12月25日(土)

メリークリスマス。
それから、来年がみなさまにとってよいお年でありますように。
この年末のツナミ(ツナミというのが世界共通語だというのは今回のニュースではじめて知りました)災害は、行ったことのある島、行くのを検討した島、知っている島での出来事で、本当に胸が痛みました。結婚するまでは毎年ダイビングでどこかしら南の島でスティしていたので、あの辺の島に関しては、日本国内よりはるかに詳しくなっているのです・・・。お世話になった方もたくさんいました。思い出もたくさん。できるだけ早く、平穏が戻りますように…亡くなられた方のご冥福を遠く日本からお祈りしております。

12月10日(金)

娘は毎日ムコママさまとたっぷり遊んでいただけるので、オオヨロコビ。毎日がパラダイスです。
私なんかは「私の子だからそのうちいやでも読むようになるだろう」とさぼりがちな、絵本の読み聞かせもきちんとやってくださいます。でも最近、こういう本を見るたびに私は思わずにはいられない、世の中脅迫だらけです。片付けないとおもちゃが出て行っちゃう、夜寝ないとオバケになっちゃう、歯を磨かないと…、トイレにいけないと…。しつけに関する絵本はほとんどのオチが脅迫めいたものの気がする。日本昔話もそうですけどね、「舌きり雀」とか「おむすびころりん」とか、欲張るとこんなに怖いことが、って。私は、わたし自身がそれほどほめられた生活をしていない自覚があるので(夜更かしするし、片付けなんてとても自慢できない)、どうしてもこういうしつけを娘にきちんとできる自信がない。ない上に、本が脅し文句並べているので余計に疑問。いや自信がないから、ついひねくれて見ちゃうのかも。絵本として面白いし、娘も気に入っているのでそれで充分なのですけれど。
そんな中、というかちょっと前のことですけれど目からウロコのできごとが。
娘を英語のプリスクールに試しに入れたのですけれど。そこはスクールの様子をネット中継しているところで、パパは会社からママ(私だ)は漫画描きながら目の端で眺めていたのですけれど。案の定娘は怖気づいて、なかなかお友達の輪の中に入ろうとしません。仕舞いには、英語でお遊戯している輪から外れて一人で遊びだす始末。パパとママはチャットで「がんばって輪の中に入れー」とか「一人で遊ぶなー」とか、届かない叫びを上げていたのですけれども。 でも終了して、スクールでの様子を書いた連絡帳を見てびっくり。「○○(娘の名)は、先生がこっちにおいでと誘うと『イヤ』ときっちり自分の意思表示をすることができました」と書いてあるではないですか。ああ、そうかー。あれは「みんなと一緒に遊べない」んじゃなくて「一人で遊ぶ意思表示ができる」って考え方もあるんだなー、と。パパとママの方がいつの間にか、スノッブ日本人的発想でしか見れなくなっていたよ。集団に入るって、パパとママもそんなに得意ではなかったよ。でも確かに、得意じゃないからこそ、今の仕事に就けているともいえるんだよね。
しつけとかって言う前に、わが身を振り返ってしまう今日この頃です。それもまた子育ての醍醐味。

12月06日(月)

出産のために里帰りしています。私の実家は造り酒屋をやっているので、忙しいから帰ってくるなといわれ、何とムコちゃんの実家に里帰りしています。 これは、ママ友に話しても検診先の病院に話しても、驚かれる。それでもムコママさんがとてもいい方なのと、私がかなりのほほんとしているせいで(多分両方)、仲良くやっているのです(と、自分では思っている)。結婚前は想像できなかったな。自分も所謂ヨメシュウトメして、仲が悪くなるもんだとばかり思ってました。しかも里帰り先の公園で、早速ママ友作りそうな勢いだし 笑。出産前はママ友づきあいなんてとんでもない、自分には一生無縁のものだし、イヤなものだと思っていたからこれにもびっくり。遠くに来たなあ。以前は午前中に起きること事態考えられなかったもの。
というわけで、産気づくのを待つばかりの日々。でももうひとつ〆切が残っているのです…。「ViVi」で連載中の島本理緒さんのエッセイにつけるイラスト。 これは島本さんの原稿待ちです。待つばかりの日々。遠くに来たなあ。

11月25日(木)

お知らせです。
明日発売のクッキーに載っている「フカミドリ」最終話と、来月8日発売予定フィールヤングに載ります「サプリ(これは連載途中)」をもちまして、しばらくお休みさせていただきます。産休です。2番目が産まれます。たぶん今年中。できるだけ早く復帰したいと思っているのですが、産んでみないと自分でもどうなるのかわかりません。できるだけ、早く復帰したいと思っております。


おなかの中の子はどうやら男の子で、自分にはとても衝撃的でした。これまでずっと、男の子というものの人生は自分には関係のないものだと思って生きてきて、むしろ「女の対称」として存在していればよいのだ、という認識しかなかった。漫画の中で描くときも、女の対称としての登場人物という扱いしかしなかった。悪くいえば、人格がないというか。それでいいと思っていた。だって、わからないのですもの。もちろん同じ人間だし、性差がどこまであるのか知らないのですけれども、それでも社会で働いていると猛烈に性差別というか性区別はあるので。その中で育つ、環境が違う男の子というものには責任が負えないのだと思っていた。負うものではないのだと思っていた。それでよかった。母となるまでは。
これからは、考えなきゃいけないんだろうな。こう育ってほしい、みたいなの。だって、母に理想がなければ反抗することもできないじゃないですか。本人にとって、大きすぎたり負担にならない程度に。そのへんの加減も難しそうだな、もしかしたら「加減」というのがこの世で一番難しいことなのかもしれないな。まあ、男の子にしろ女の子にしろ、もともと私が母として塩梅よくふるまえているかもわからないのですけれども。
…などということをこの10ヶ月近くつらつら考えて生きていました。もしかしたら、漫画の中に出てくる男の子像が変わってくるかもしれません。読者のみなさま、そういうところもお楽しみに、どうぞ復帰を待っていてください。よろしくお願いいたします。

これから生まれてくるわが子にも、もう我が子している娘にも、ますますよろしくお願いいたします、と頭を下げる。ぺこり。
サポートしてくれるムコちゃんにも、担当さんにもお世話になる旦那のお母さんにも友達たちにも…。ぺこり。

10月29日(金)

少し前に見た夢。
宇宙船に乗っているのだった。家族だけで乗っているのだった。月までを往復するだけの小旅行。小さな窓からわくわくして地球を眺めていると、視角に入ってくるはずのない火星がその地球との間に見えたのだった。「軌道をはずれた」とその瞬間思ったが、手遅れで、地球はどんどん遠ざかるばかり。あわてて通信するのだが、地球からの応答はない。パパはエンジンの調子を見にでかけ、私は残りの食料を気にしていた。ミルクが一缶とパンが少々。これで成長途中の自分の子が何日持つのか…とても不安に襲われる。寒い思いはさせないだろうか、ひもじい思いはさせないだろうか。そういうことばかりが頭の中を過ぎっていた。
またあるときは、やはり宇宙船の中でクーデターを起こすのだった。銃なんか持って、バンバン応戦するのだけれど、私の足元にはやはり娘がいるのだった。 私は攻撃はできずに、守るのみ。ひたすら逃げるのみ。戦い方が変わってしまったのだ。子供を持つ前の自分とは、あきらかにちがう。夢の中にまででてきているのだ。
新潟の震災のニュースは、それまで見てきたニュースとはまったく違う視点で見ている。阪神大震災の時に自分に子供はいなかった。守るものができたことによって、自分が強くなったのか弱くなったのかは、よくわからないけれど。

10月21日(木)

いまいちばん気になっているCM、シャンプーの「アジエンス」のCM。出てくる女の子が着ている服が、たぶんケンゾーの子供服でえらくかわいいのですが、 カットによって洋服の柄が左右逆になるのです。要するにフィルムを反転させてるのですね。こんな細かいところが気になるのは私くらい(ケンゾーの子供服がとても好きなもので)だと思うのですが、見るたびに「なんでだろー」と思わずにいられないのです。

09月27日(月)

たったいま、テレビをつけてみたら「HEY HEY HEY」のスペシャルライブがやっていて、ウルフルズが「ガッツだぜ」をうたっていた。久しぶりに聴く「ガッツだぜ」 はものすごくストレートで骨太で、やっぱりかっこよいなあ、としみじみせずにはおれなかった。この曲がはやっていた当時…と書くと年寄りくさいが、年寄りくさい話をしますよ。この曲がはやっていた当時、私はまだ会社員で毎日毎日CMを作っていて、ちょうど、CM畑の演出家ではなくアーティストのプロモーションビデオを製作しているディレクターと仕事をしていたときだった。そして当時から私はこの「ガッツだぜ」にシビレていて、「あの曲もプロモーションビデオもとてもいいですね」という話をしていたのだった。話し相手になってくださっていたディレクターの方は、その「ガッツだぜ」のプロモを作った方をよくご存知のご様子で、「おかざきさんは、ああいうタイプが合うかもしれませんよ」とおっしゃってくださたのだった。そのとき、いえ違うんです、と思った記憶がある。私が「ガッツだぜ」を良いと思うのは、私にはそれが作れないからなのです、かなわないと思うからなのです、あの骨太でストレートな感じ。そしてその「かなわなさ」は、何年もたった今日この瞬間にも感じたのだった。CMを作っていても、漫画を描いていても、もう何年も、もしかしたら永遠に、私には届かない感じがする強さ。こういうのは、作る人の性格によるところも大きい気もする。だったら、性格なんて変えるのに。それであの「強い」表現ができるのなら。でも一度だけ、ああいう「強いもの」を作ってしまうのも怖い気がする。それが自分の根源に近くて、無意識から立ち上ってきた表現なのだとすると、今度は自分自身で二度とそれを越せない気持ちになりそうだから。…そんなことを、むにゃむにゃ考えながらあっという間に聴き終わりましたことよ。年寄りくさい感慨でございましたよ。

09月19日(日)

娘、「自立キャンペーン」中につき、ただいま週1〜2回ほどお預かりにいっています。そしてこの週末はパパとママと離れて、パパの実家にお泊りです。 もう2回目。泣きません、どころかムコママやムコ妹殿にたっぷり遊んでいただけて、たいそう満足のご様子。すこーし緊張したり、いつお迎えに来るのかな?と 様子を伺っているそぶりはあるものの。このままたくましく成長してほしい、と願うママと、ちょっぴり寂しがるパパがおりました。
そして!貴重な「娘のいない休日」ですよ。私なんかはものすごくはりきって朝早くから起きてバリバリ漫画を描いたりしました。朝昼兼用でホットケーキを食べに外食したりしました。それだけで大変エキサイティング。アホかと言われそうですが、実際ママ友たちにはあきれられているのですが、私はいまだに娘を連れて二人っきりで電車に乗ったことがない、というチキン野郎なのです(渋谷駅の階段だらけ攻撃と、ラッシュ時の混雑を思うと…)。そしてこの日、とうとう 念願のソファを探す旅に出たのでした。そうしたら、あっさり、見つかりました。新宿の丸井インザルームにて。今まで代官山やら青山やら、オシャレ系の家具屋さんで捜し求めていたのですが、我が家のリビングに合う「小さい」一人がけソファというものはそういうところには端っから存在していなかったようです、失礼しました。オーダーメイドなので届くのは一ヵ月後。パパとママの冒険の戦利品ですよ。娘と離れるという冒険。

09月12日(日)

友人が京都土産にお香を買ってきてくれた。それをきっかけに、ただいまお香にはまっています。はまっているということは、「これ!」というものに めぐり合えていない証拠。思えば大好きだった田舎の家は本当に古くて、夏はよくお線香を焚いていたのだけれど、柱や畳の隙間にしみこんだ 埃のにおいとか湿気とか、外からの土のにおいとか苔のにおいとか、すべてが一体になって「夏のにおい」をつくっていたのだった。それの再現なんて 到底無理なことなのだけれど、渋谷のマンションにて、雑貨屋で売っていた安い匂いのお香を焚くたび、記憶の中の夏の匂いとの距離を図って、 自分の中にある夏を確認する。「ちがう」という感覚は、大事なものかもしれないと思う。

09月09日(木)

きれいですねー。ブルネイ王国の結婚式!見るたびに花嫁の衣装の色が違って、デザインもエキゾチックで。 何日も何日もかけてやるのですね、ファンタジーの国の結婚式を見ているようです。 どこかで特番組んでくれないかしら。

08月下旬

もうずっと、ソファをさがしているのです。リビングが狭いので、一人がけで 圧迫感がなくてそれでいて背もたれの高いもの。肘かけもついていたほうがうれしい。 もちろん、すわり心地も重要。できれば布張りではないほうがうれしい。 渋谷はあまり家具屋さんがなく、青山のほうも回りましたがなかなか「これ!」と いうものにめぐりあえません。いや、いいものはたくさんあるのですが、よいもので それでいて「小ぶり」というのが難点です。一度代官山で「ああ、これこれ、これをさがしていたのよ」 というものがあったのですが、残念ながらアンティークでした、私個人的にユーズドがダメなのです…。 ぐるぐるまわりまわっているうちに、「もしかして、欲しいのはマッサージチェアなんじゃないかしら」 「座椅子で充分なのじゃないかしら」「私はなにが欲しいのかしら」「私って何かしら」と、遠いところに 行ってしまいそうになります。このまま、ソファは買わずに終わってしまうのではないかと思われます。 でもこういうのって、なんでもいいから買ってしまわないと、やりのこした宿題のように頭の隅にすーっと残っちゃう ものなんですよねー。

08月中旬

おしらせです。お知らせというほどでもないか。
ただいま流れているJA共済のCM、岡本綾さんが出ているヤツ。 「車購入篇」では、ラストカットあたりで私おかざきの実家が映ります。 そして展開篇、30秒バージョンでは私の実父が大学教授の役を(15秒バージョン では割愛)、そして実母が岡本綾さんの母親役で、なぜか出演しております。役 者に登録しているわけでもないのに、なぜか。娘から見ると大変興味深く面白い。 機会ありましたらチェックしてみてください。へー、うちの父親ってけっこう声 が高かったのね。

08月07日(土)

はじまりました!高校野球。もう毎年この日記で書いていますが、その昔関西人 だった私は大の高校野球ファン。一日中テレビつけっぱなしで、どこかしらを応 援しています。野球のことを「マツイ(ゴジラ松井からきています)」とよぶ娘 が、「マツイやってるの?」「そうだよ、がんばれーって言うんだよ」「なんで マツイをがんばるの?」などと、深いんだかなんだかの問答したりしながら。し かし、去年までは想像もつきませんでした。昼夜逆転が常套だった私がいまや、 高校野球第一試合より早く起き、掃除をして、娘の朝ごはんのおにぎりを作り、 洗濯までして開始を待つ、なんて生活をするようになるとは。大人になるってす ごいなあ、高校生諸君!

08月02日(月)

ママ友たちが、子供をつれて新居に遊びに来ました。普段公園で会うだけのこと が多いので、こうして家の中でゆっくりと見ていると、子供たちはまた違う表情 を見せてオモシロイ。
大学時代、男友達と「性差というものは持って生まれたものだろうか」という議 論を延々ファミレスでした覚えがあるのですが、子供を育ててみると一発でわか りますね。性差は持って生まれたものとして、存在します。もちろん、個人差は ありますけれども。一番大きく感じているのが、発達の順序、これは明らかに女 の子の方が言葉が早いです。2歳という多分一番違いの出る年齢だと、生物とし ての種類が違うんじゃないかというくらい、差があります。脳みそが違うらしい ですね。どう違うのかは専門家ではないのでわからないのですが、一度時間があっ たら本など読んでみたいです。ですので、この2歳段階では女の子の方が理性的 に見える。自分の意思を言葉化しますから。それでも大きくなると女性の方が感 情的になり、言葉が通じなくなる。これはいったいいつ男女が逆転するのか、そ れは遺伝プログラムによるものなのか社会教育によるものなのか、これも時間が あったら文献などで調べてみたいです。
そして大勢の子供と接した後は、漫画を描く気が吸い取られて、出ません。子供 というのは「圧倒的な現実」だから、なのかも、私にとって。想像の余地がない。 想像が太刀打ちできない感じ。昔知りたかったいろいろなこと、本で読んだだけ の脳みその話などが、現実の生きたテキストとして目の前にある。この現実より 強い想像力で漫画を描かないと、負けてしまう気がします、何かに。

08月01日(日)

新しいPCが届きました。今までMac一本だったのが、ついにウィンドウズに乗り 換えです。会社の仕事でちょくちょく使っていたので、それほど不便はありませ ん。というより、のほほんと使っている分にはほとんど差がないし。イラストレー ターとか、タブレットとかまだ入れていないので、個人的に突っ込んで使ってい ないし。今のところ、「携帯メール以下」の使用状況です…。

07月某日

え?渡辺謙と渡辺裕之って、兄弟じゃないの?ちなみに、松平健もあわせた三人が、私にとって「見分けつかないシリーズ・その10」。

07月のある日

というわけで、引っ越ししました。以前は渋谷の真ん中に住んでいたのですが、真ん中から100mほどずれたところに。つまりものすごく近場に引っ越ししたのでした。すみません、日記の更新、相変わらず滞っている理由、ただいまPCがないのです。引っ越すにあたって、MacG4cubeを手放しWindowsに乗り換えようと思ったまではいいのですが、注文した機種が届きやがらないのです。
というわけで、この日記も携帯で打ってます。文章ヘンだったらゴメン。

04月12日(月)

クッキーの原稿を徹夜で仕上げたので、脳みそが変だった。それでも、と午前中娘の散歩に行けば、公園に 「お砂場セット」を丸々一式置き忘れてきてしまい。お昼ごはんを作ろうと冷凍してあったレバーを切れば、 指をざっくり切って骨が見えてしまっていた。クラクラしながら旦那のお母さんに娘を預けて、単行本の 装丁の打ち合わせに出かけた。只今フィールヤングで連載している「サプリ」の第一巻。 フィールコミックスは装丁がいつも綺麗だ。そして私はクラクラしていたので、「あのぅ、あのぅ」、 「なんか、キラキラしたものにしたいんです」と訳のわからないことを言っていた。うわ言のように、と いうのはまさにこのこと。しかし、デザイナーの小林さんがうまく意図を汲み取って構築してくれ、最終的にはものすごくすてきな案にまとまった。今まで私が出してきたどの本よりも、私らしく、きれいな装丁。 「サプリ」第一巻、祥伝社より、6月8日発売予定です。表紙買いする人が続出すると思われる、すてきな装丁(のハズ!)です。ご期待ください。

04月06日(火)

天気がよくて、風も少しあって、午前中娘のお散歩に公園に行くと桜が満開で、「天国みたいだねえ」と お母さんたちと話している、そういう日々なのだった。ものすごく穏やかな日々。娘が生まれてからずっと日記が書けないのは、この 日々が穏やかだからかもしれない。ほんとうは穏やかではなかったりするのに。下でも書いたように、1日1枚、どころか最近は2枚は描かなきゃ間に合わなくて、もちろんそんな簡単に 効率を倍にはできなくて。いっそもっと とり乱せれば楽になるかもしれないのだけれど、私が世の中のすべてになっている娘の前で、そうわけのわからないとり乱しもできない。穏やかで平和な日々を作るのが母親である私の仕事。「とり乱すのも人生」と教えるやり方もあるのだろうけれど、それはそれで勇気がいりそうで、私にはまだできない。私は 娘の前でいい格好をしたいのだ。いままでずっと、自己中心の生活を送ってきたので、それとのギャップが大きくてバランスがとれなくて、さらにこういう対外的な日記に何と書いていいのかわからなくなってしまって、筆が進まない。娘が生まれてからずっと、いろいろなもののバランスにあたふたしている。すみません、折り合いのついたところを見つけては更新していきますので、どうぞゆっくり付き合ってください。

03月19日(金)

ものすごく単純に計算してみました。
一日のうちで私が漫画を描ける時間は、朝娘が起きる前30分・娘がお昼寝をする時間1時間・娘が寝付いてから夜泣きする合間1時間ちょっと…一日合計3時間描ければいい方です。そしてこの3時間というのは私の場合、ちょうど1枚を下描きからペン入れまでできる時間なのです。ようするに、毎日毎日いちにち一枚。土日や切羽詰まった深夜等、ムコちゃんに娘を預けて事務所にこもったりします。そういう時にはもう少し進みます。反対に、娘がうまくお昼寝してくれなかったり、つい家事に追われたりしますと一日一枚も描けない日もあります。ネームをやる時間もありますので、単純に計算して1年で300枚程が今現在の漫画の生産量となるのです。ものすごく単純ですが、まあだいたいそんなもん。
ところがですね、今年いっぱいのお仕事をもう頂いているのですが、描くとお約束している枚数、既に300枚を軽く超えているのです。あらまあ。
自分の軽い計算に、目眩がしました。
娘よ!がんばって自立してくれたまえ。そういう意味も込めまして、娘の成長を切望する毎日です。

03月09日(火)

「彼女が死んじゃった。」の打ち上げに参加しました。娘はムコちゃんに預けて参加したのでした。CMの仕事をしていた時も、打ち上げは存在しましたが、やはりテレビドラマのそれは違います。出演者の皆様おそろいで、とても華やかで楽しい会でした。2次会まで堪能しまして、深夜タクシーで帰りましたら、娘が夜泣きをしていました。ママはね、さっきまで芸能人のみなさんと一緒だったんだよ、と言いながら娘を寝かしつけたのでした。髪の毛についた煙草臭さが気にしながら。

02月23日(月)

公園にて、他のママさんに「ゼブラーマン、すごくステキだったのよ〜。見て〜」とお勧めしましたら、「そういう映画を見に行くマリさんがステキだわ」と大人の返しをされました。仕方ないのでお砂場で「♪ゼ、ブ、ラ〜ゼ、ブ、ラ〜白黒つけろ〜」と歌いながら掘っておりますと、公園内でなにか映画の撮影をしていたスタッフが「イカレスラーと遊びたいお子さんは来てくださーい」と呼びにまいりました。娘を連れて 撮影場所の池の淵に行きますと、そこにはかぶり物のイカレスラーが…。子供とたわむれるイカレスラーのシーンを撮りたいので一緒に遊んでてくださいと言われ、娘と一緒にたわむれ、この夏公開される「イカレスラー」にエキストラ出演を果たしたのでした(カットされなければ)。娘、女優でビューだぜ、フフフと思ってお砂場に帰りますと、お砂場を動かずに出演もしなかったお母さまから「エッチな映画だったらどうするの!」と怒られましたよ。

02月22日(日)

みなさんは、急に「ア−モンドチョコが食べたい!しかもロッテのパフの入っているヤツ!今すぐ!」という気持ちになったことはありませんか?私はあります。今回の「それ」は、「ゼブラーマン」でした。
何だかわからないのですが、急に猛烈に「ゼブラーマン」を観に行きたくなり。しかもぜったいムコちゃんと一緒に行かなきゃいけない気持ちで溢れていた矢先、ムコママさんが発してくれた「赤ちゃん見ていてあげるわよ」という言葉に甘えて、初めて娘を預けてムコちゃんとふたりで映画を観に行ったのでした。
(しかし、このムコちゃんという呼び方も恥ずかしくなってきたな…夫婦間の時間経過というものは、独特ですね)
「ゼブラーマン」!よかったです。ものすごくよかったです。
観ている最中おもしろくて、涙が出て、観終わったらハッピーになっていました。小さな演出、どれをとっても自分の「お気に入り」に追加したい感じでした。惜しむらくは、鈴木京香の役どころ…人妻の立場としては…うーん、鈴木京香さんの演技がまたステキだったから、余計に…。
映画館の外に出たら春の風が強くて、ムコちゃんとふたり、マントをなびかせている自分を想像しつつ(オーソライズとったわけではないですが、多分ムコちゃんもそういう気持ちだったと思う)、腕を組んで道玄坂を元気に上って行けました。普段より、歩幅も大きめで。世界を救いたい気持ちで、いっぱいになったのでした。あなたにとって、私にとって、みんなにとって、「日曜日の使者」になれればいいな、そういうマンガをいつか描ける自分でいたい。



こっそりと、いばってもいいですか?

「彼女が死んじゃった。」、マンガではハジメとゆかりの出会いのシーンで口ずさまれる歌は、ボビー・マクファーリンの「Don't worry be happy」なのですが、テレビドラマでは制約等のためハイロウズの「日曜日よりの使者」が使われております。
3年前、ムコちゃんと結婚式をあげたとき、退場の時にかける曲を「Don't worry be happy」にしようとしていたのですが、「まだまだ迷いたいから」というムコちゃんの意向を汲みまして、この「日曜日よりの使者」にしたのです。そしてその結婚式には脚本家の一色伸幸さんも来ていただいていたのでした…。だから、もしかして、このとき繰り返し聴いた曲を覚えていてくださって、一色さん、起用されたのではないかなー…なんて。自意識、過剰なことを、こっそりと、思っているのでした。
一色さんにはまだ確認していないのですが、こっそりと、そうに違いない、と、いばっているのでした。
すみません、ちがうかもしれないんですけど。
*****************
追記。ここを見てくださいました一色さんが「おしゃべり」コーナーにて「その通り」とおっしゃってくださいました。なので、これからは堂々といばろうと思います。

02月09日(月)

ずいぶん長く日記を書いておりませんでした。失礼しました。
この間何をしていたかと言いますと、子育てと家事と漫画を描いておりました。 ものすごく淡々と。毎日少しずつ。
大きなことといえば、「彼女が死んじゃった。」がTVドラマ化されました。(みなさ ん見ていますか?私は毎週楽しみです。個人的には香川さん演じる良夫くんにシビれ ております。かっこいいですよね)大きなこと…大きなことなのでしょうか、私のま わりは変わらず淡々としています。それでも親しい知人から聞かれます、「儲かるで しょう?」。そうですね、私もこれが他人のことだったら聞くと思います、聞けなけ れば、聞きたい気持ちでいっぱいになると思います。なのでこの場を借りまして、はっ きりこっそり申し上げたいと思います。「そんな儲かりません」。謙遜しているわけ ではなく。ぶっちゃけ、このドラマ化にあたり入ってくる金額、すべて掻き集めまし ても会社員時代の年収に及ばないのです。あらまあ。これは単行本の売上が原作者 と折半の上に、2巻までしか出ていないという個人的事情が理由の大半を占めます。 なので、すべてのドラマ化がこのようだとは思いませんので、漫画家のみなさん、失 望なさらないでください。
…ふう。ぶっちゃけてしまいました。
なので毎日変わらず淡々とすごしております。晴れた日は午前中から乳母車を押して、 娘と公園に出かけます。ママさん友だちとおしゃべりしたり、テレビの「ぐるぐるど か〜ん」に合わせて娘と踊ったりしています。合間合間にすこーしずつ、漫画を描い ています。娘の成長と、描きあがった原稿だけが、毎日少しずつ積み重なっていきま す。



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