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6月27日(木)

昼間、少しマンガを描いてみました。出産前に描き進めていたやつの、ほんの手直しを。まとまった時間が まだ30分ほどしかとれないので、のめりこまずにすむ作業を選びました。
毎日共通絵日記を見ていただいてわかるように、あたしはかなり不規則な生活をしていて、仕事だけでなく、 朝まで麻雀してそのまま出社するといったような「徹夜上等」人間だったので。赤ん坊の世話で毎日朝まで 眠れない、というのには比較的耐性が強いのではないかと思われ。でも世の中には、徹夜をしたことがあまりなく、産後のホルモンバランスの変化もあって、この「朝まで泣きっ通し」状態にショックを受ける人も いるかもしれないなあ、と、そんなことを考えながら家の中でおそるおそるペンを入れていたら、ニュースでマタニティブルーに由る飛び下り自殺が報道されていました。・・・ああ。
そして夜、赤ん坊をムコちゃんに預け、コンビニに。家から外に出るのが久しぶりです(何と 先週の土曜日以来!)。実は「閉じこもり生活マラソン」をやってみようと目論んでいたのだけれど、 なんとはなしに、折挫して。一歩外に出ると、夜で、道路が湿っていて、久しぶりに履いたサンダルが足にきつかった。

6月26日(水)

それにしても、ヤラレました。そうか、まさかここまでだとは。
秋葉原は電器店の街、それに匹敵するくらい渋谷は薬局の多い街。大型の薬局が通りに面して ボンボン建っているのですが、それのどこにも売っていないのです、オムツ。がーん。 ムコちゃんが買いにいったのですが、店員さんに「オムツありませんか?」ときいたところ、 「大人用ですか?」と返されたらしい。ああ、つくづく赤ン坊に冷たい街。もちろんその他の 細かい赤ちゃんグッズなんてあるわけもなく。むしろムコちゃんの会社の近くの方が売ってるかしら、と 会社帰りに買ってきてもらうことにしました。オムツをもって山手線にのる、なかなかファンタスティックな 絵ですね。

6月22日(土)

赤ちゃんを連れて、実家から渋谷の家に帰ってきました。それにしても、赤ん坊の似合わない街だぜ。 当分外出できないので(赤ちゃんつれてする気もないけど)、食料やらを買いだめしました。 そのうちペースができたら、マンガも描きはじめないとなー。

6月15日(土)

今日は誕生日でした。おめでとう、あたし!ムコちゃんにはすっかり忘れられていてトホホでしたが、 妹がケーキを買ってきてくれて家族みんなでお祝してくれました。自分の家族も増えたしな。 めでたいなあ。タイムスリップして10年前のあたしに、○歳の誕生日には家族がひとり増えているんだよ、と教えてあげたいな。だから大丈夫、と言ってあげたい。「えーっ、そんなに遅く?!」と 言い返されるかもしれないけどな。

6月10日(月)

とある編集さんは、子供に対する気持ちのことを「わすれていた恋愛ににている」と言っていました。とある漫画家さんは子育てのことを「築いてきた日常から隔離される、留学のようなもの」と表現されていました。そして平塚ちゃんは客観的な立場から「平々凡々たる重労働」ではないか、と推測していました。どの言葉にももなるほどそうかもしれないとうなづいてばかりいるあたしも、表現する立場の人間としてなにかこう、今の立場を表現する言葉をビシッと一発、と思うのですがこれがなかなか…。産む前の想像とは違ってびっくりしたことは、姪っ子や知り合いの赤ちゃんに対して抱く感情とはまったく別物だったということです。びっくりしました。びっくりしたからこそ、それを表現してみたいと思うのですが、前述したとおり上手い言葉が見つかりません。実感としてすごく近いなと思うのが、マンガ「寄生獣」の中で、寄生生物が産んだ子供にお乳をあげながら空を仰いで「不思議だ」とつぶやくあの感じ、です。ずいぶんと抽象的な表現だなあとも思うのですが。いやその前に寄生生物の台詞っていうのはいかがよ?

5月末日

今回の出産で唯一残念だったこと。それは産後のこの時期に映画「スパイダーマン」の公開が重なったことです。監督がサム・ライミだと聞いた瞬間から猛烈期待していたのだけれど、さすがに映画館に足を運べる状態ではありませんでした。あたしより後からこの映画に興味を持ったくせに、ムコちゃん、見に行って大満足だったようです。キー、くやしいー。あたしの中の「映画館で見なければいけない映画ランキング」第一位だったんだけどなあ。「少林サッカー」も違った意味で映画館まで足をはこびたい気もしますが(笑)。

5月15日(水)

「おしゃべり」コーナーではムコちゃんが先に告知をしてくれました、この日、 3120gの女児を出産しました。
無事出産したあかつきには、出産本にマンガを描く約束を編集さんとしてい たので、陣痛の痛みをマンガで表現するには何がいちばん適等だろう、などと七 転八倒しながら考えたりしてました。とある漫画家さんは「腹の中からアイスピッ クでぶっ刺されてるみたい!」と表現されてました。ううう、その通りかもと思 いつつ、なぜか頭に思い浮かんだのは「腹の中で悪者がザルで小豆を混ぜている!」。 陣痛の波が来るたびに、悪者がニヤニヤ笑いながら、小豆をザッザッ、と。うう ううう、ザッザッザッ。最後のほうは痛みが腰に来て、ノミで腰骨をコーンコー ンと打たれているのも加わりました。ううううう、ザッザッザッ、コーンコーン。 けれど大騒ぎした末に、産み落とした瞬間はとてもスッとして気持ちがよく、病 室に戻る頃には「もう一人産みたい」とぼんやり考えていたほどでしたよ。

5月12日(日)

出産のため、入院開始。けれど有効な陣痛が来ないので時間をもてあまし、病室 のベッドの上でなんとマンガを描いてました(笑!)。出張の新幹線の中で、飛 行機の中で、出張先のLAのホテルで、とにかくいろんなところでマンガを描いて きましたが、出産する病室でマンガを描いていた漫画家はさすがにあたしだけで しょう、と自負してみる。いえ別に〆切がせまっているわけではなく、ここまで くるとただ単に話のタネでしかないのですが。さすがに産まれる直前だけあって、 おなかが支えて大して描けませんでしたよ。

4月18日(木)

産休あけ用のネームが出来上がりました、手直しはこれからなのですが。 産まれてしまうと、仕事のペースが今までとは違うだろう事は容易に想像できるので、 早め早めに進めておこうと思って。そしてネームだけは出産前にやってしまい たかったのです。なぜなら実は、つわりの時期にネームが全くできなかったから。 いやもう、自分でもよく分からない、「考える」ということが全くできませんで した。ホルモンの影響?マタニティブルー?ネームをしていて、自分で「これで はダメだ」っていうのは感じるのだけれど、じゃあどうすれば、っていう思考回 路に結びつかない。自分のことながら本当にびっくりしました、あせりました。 そんなのつわりのせいじゃない、気のせいだと言われる方もいらしゃるでしょう。 いやでも本当に、いつもと頭の中が違ったのです、いきなり他の人の脳を移植された ような、いつも通る路をいきなりスプーンですくわれてしまったような。つわりが なくなると同時に元に戻りましたが、その時の恐怖がずっと残っていて、ホルモ ンバランスが崩れそうなときに、頭を使うことはさけようと、早め早めの作業で す。
この、つわりの時期にネームをやった話は、妙に「力技」がきいたものに 仕上がっている、と自分では思う。ハラハラと崩れていく砂を、無理矢理手の油 でおだんごにしたような(笑)。この話かなぁ、と邪推などしてお楽しみくださ い。
それにしても、プールいっぱいの水に一滴、ホルモン垂らしただけで気が狂 うらしいよ、なんて噂半分にしゃべっていましたが、まさか自分がその目に遭う とは。通り過ぎてみると貴重な体験でした。
(つわりは個人個人千差万別だそうですので、他の方がどうなのかは、 まったくわかりません)

4月10日(水)

出産のため、実家に帰ってきています。先に産まれている姪が かわいくてしょうがありません。
それにつけても、父と母が「赤ちゃんが産まれたら、赤ちゃん向けの 漫画を描きなさい」と入れ替わり立ち替わり言ってくる。赤ちゃん向け? いやまあ、そうだよね。ムスメがエッチな漫画を描いていてはさぞ心境 複雑だったのでしょう。「うーん、そうだよねえ」と返事をしつつ、 その答えは実は自分がいちばん知りたい。出産とか子育てによって、 あたしは描くものが変わったりするのだろうか?むしろ変わった方が おもしろいと思うのだけれど。会社を辞めたときも、結婚したときも、 実はそれを思って、自分を監察していたのだけれど、結局変わらなかった ・・・。変わらないのがいいことなんだろうか?変わるものじゃなかろうか?
あ、それからお父さんお母さん、「12ヶ月」っていう漫画描いててね、 単行本も出てるんだけど。これ、ホノボノとしていて、おすすめなのよ。 え?知らない?自分で自分の漫画紹介するのって恥ずかしいから、じゃあ、 いいや、又いつか見てみてね。これから先、変わるかもしれないし、変わらない かもしれないし。

3月29日(金)

早めに、「12ヵ月」の最終回を仕上げました。この連載の間ずっと手伝ってくれていた、ヨナ&おかねや、 ありがとうー。読んでくださったみなさんも、ありがとうー。

3月26日(火)

あたしより少し早めに妊娠していた下の妹が、ほぼ予定日通りに健康な女の子を出産しました。おめでとう おめでとう。下の妹とは年が結構はなれているため、あの赤ちゃんがハハオヤになるなんて!と感慨ひとしお。あたしも、ハハになるより先にオバチャンになっちゃったぜ。会社から帰ってきたムコちゃんと 「お帰りオジチャン」「ただいまオバちゃん」と挨拶をかわしました。

3月 最近・その2


お腹がボコボコと動くのが、見てわかる程になっているので、飽きない。事務所で描く時には きちんとイスに座って、お腹のところだけ服をあけて、グリングリン動くのを眺めながらマンガを 描いてます。知らない人が見たら、びっくりするよねえ。腹のとこだけ服をあけて描いているマンガ家も、 グリングリン動く腹も。

3月 最近・その1

事務所ではなく、家でマンガを描く時は、以前から「Nの字(体育座り)」になって描いているのだけれど、 ここ最近はお腹が大きくなり過ぎて、Nの字どころか座ることもままならない。それでも描かなきゃ、と 思って座椅子に座るのだけれど、足を思いきり広げないとお腹がつっかえる。がまんしてなんとか描いているのだけど、支えきれずに後ろにひっくり返ることもしばしば。しかもひっくり返ったら、なかなか自分で 起きあがれない。。。ムシになった気分。ごめんよムコちゃん、ムシになっちゃったよ。





3月21日(木)


東京は早すぎる桜が満開。去年のこの頃の日記を見返していたら、3月30日には雪まで降ったというのに。 結婚式一周年を記念したお食事券がホテルから届いていたので、それを持って全日空ホテルにお食事に。 帰りに、「桜坂」と名のついた坂でお花見。トンネルのようになっていて、見事で、夜で、 気温が気持ちよくて、泣きそうだった。

3月20日(水)

すみません、そしてまたまた日記の更新が滞っておりました。この1ヵ月の間に、 「12ヵ月」2本と、「人魚がおちる時」の2話目を仕上げました。コツコツコツコツ働いてます。
そして本日発売のジッパーコミック・コメントにてちらり触れているのですが、4月いっぱいの仕事分にて 産休をとらせていただきます。。今描いている「12ヵ月・最終話」が4月26日発売のクッキーに載るのが 最後になります。その前に「12ヵ月・前編」の単行本が出ます。復帰はできるだけ早く、と思っているの ですが、これまたその場になってみないと何とも。。カフェマリの更新は、何とかして続けていきたいと思っておりますので、おつきあいくださいね。よろしくお願いいたします。




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