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2008 10月某日

漫画家のひうらさとるさんのお宅におじゃまして、飲みました。
以前も書きましたが、ひうらさんとは不思議な縁で繋がりまくっている。
アシスタントしてくれている子が一緒で、ひうらさんの動向つつぬけ(もちろんこちらの所業も)なのは漫画家同士よくあることですが、ひうら旦那様が私の博報堂時代の同僚と知り合いまくりで、さらに私の公園ママ友ともお知り合いなのです。
なので飲みはそのママ友交えて。
不思議だった。博報堂、漫画家、ママ業、と脈絡なく渡り歩いてきたのがここ(ひうら邸)で繋がっている!
しかも
ものすごーーーーーく、おしゃれなのです、ひうら邸。さすが雑誌のおしゃれなお部屋特集で取り上げられるだけあります。
そして私がまいってしまったのは、たぶん、(僭越な言い方させていただくと)、それは、以前私が目指していた場所だから。
趣味で統一された家具、自分がここちいいモダンアート、音楽、自分が食べたいものを食べたいときに食べる生活。自分をつくるための空間…。
旦那様の趣味も(僭越ながら、まことに僭越ながら)似ていて、旦那様が以前乗っていた車がいっしょだったり。マイナーなブランドなのに。しかも子供がいるからあきらめたタイプの型だった。さらに色までいっしょ。
ああ、かっこいいなあ、と、くらくらして帰ってきたら明け方、赤ん坊がウンチィをおむつから漏らしたまま(食事中の方まことに失礼いたします)フトンの上を這いずり回り、ウンチィまみれで飛び起きました。フトンやらシーツやらを寝ぼけ眼で洗って、上の娘の髪の毛切って、そして区民プール(室内)に子供つれて泳ぎにいって…。
この道はどんなにがんばっても、おしゃれには通じてないなあ。
あの道は、博報堂社員だったころの道。
この道は、ママの道。(いえいえ、ママでもおしゃれな方はいっぱいいらっしゃいます。現に一緒に飲んでた公園ママ友はとってもおしゃれ。私がムリなだけ…)
でも、まあ、この道も、楽しいからいいか。
ここ6年間、赤ん坊と夜泣きで3時間以上続けて寝たことないけど。家の白い壁は落書きだらけだけど。すべての洋服に離乳食がついてるけど。

それでも、いつか…と思って次の日に、本屋で「VOGUE」買ったりしてみました。まずは、コツコツと。

2008 5月29日

集英社クッキーのパーティでした。
3年ぶりに行ってきました。お会いできた方、うれしかったです。ありがとうございます。

ところがこの夜はとんだ不思議な一夜になりました。3年ぶり、ものすごく久しぶりのひとりの外出で。
HうらSとる先生と盛り上がりました。Hうら先生とは3年前に一度ご挨拶しただけなのですが、その後アシスタントさんが偶然いっしょになったり、 Hうら先生の旦那様が知り合いの知り合いだったり、以前事務所にしていたマンションにも共通の知り合いがいたりして、浅からぬご縁を感じていたのですが、この夜はそれだけではすまなかったのです…。
Hうら先生は美しくて性格もとても素敵でチャーミングで、わたしはすっかりうっとりして3次会もHうら先生の知り合いがやられているバーについていきました。 ふらふらと、Hうら先生の笑顔に魅かれるように。
小さい店構えのバーでしたが入れ替わり立ち代り人が入ってきます。Hうら先生はその方たちみなさんを丁寧に紹介してくださいました…が…。
紹介される方紹介される方みなさんが、すべて私の「知り合いの知り合い」だったのです!ぎょーひょー。
みなさん漫画業界の方ではなく、しかも職種も全部違う方なのに、何故か共通の知り合いでつながっているってどういうこと?私の顔が広いわけではありません、こんなこと今までなかった。まるで私の人生は後ろでHうら先生にずっと操られていたかのようです。いや、そうに違いない。
それにしても、世の中狭すぎます。こんなこと漫画に描いてもリアリティない、ってボツになります。ボツエピソードな一夜、with Hうら先生。
不思議すぎて舞い上がって場をみだして帰ってきました。かじりつきたくなるくらい可愛らしいT須賀先生もいらっしゃいましたよ。ふふふ、いいでしょう。すみません、酔っ払いで。


ああもう、さらに話変わりますけれど、飲みの方法を変えなくてはいけないなあ、と飲むたびに反省しきりです。
私は酒癖が悪いので…いえもともと性格が悪いんだと最近気がつきましたが…。以前はしょっちゅう飲んでいたので、無礼を働いてもまた飲みなおすことが出来たのですが、子供が生まれてからは飲みが常に一期一会なのでその後のフォローができないのです。まあ、フォローのつもりで飲みなおしても、また上塗りするだけの日々だったのですが。みなさんすみません、ただのオヤジで。でも美人のHうら先生に操られているオヤジだよ♪それって結構シアワセかもな。

2008 5月某日

私、まだ骨盤つながってないーーーーー!

これがその瞬間頭をよぎった言葉でした。
みなさんは最近、100mほど全力疾走したことありますでしょうか。私、しました。子供の幼稚園の遠足で、ママさん親睦会があってリレーだったのです。 しかも運動神経良くないことすら忘れていて、人数足りない分、いいよーって言って2度も走りました。
冒頭の叫喚は、走り出した瞬間のものです。3人産んで、そのたびに腰骨外れる思いして、そしてもうすっかり元通り、生き物の回復力ってすごいわ♪ と思っていたのですが、とんでもなかったです。もうなんか、夢の中の自分みたい。ぜんぜん足が絡まって、前に進まんのです。そういえば最後に全力疾走したのいつだっけ、もしかして大学の体育でも全力疾走したことなかったっけ。ということはこの全力疾走は○○年ぶり…?!そう、私の体中探しても、もう1ミリも「全力疾走筋」は付いてなかったのです。「椅子に座り筋」や「抱っこ筋」をなんとかフル活用させながらなんとか走りきりました。 体中バラバラになるかと思いました。
もちろん次の日から筋肉痛どころか、体調が悪い。でもなんか、いいもんですね全力疾走。子育てが一段落付いたら、マラソンとかしてみてもいいかも。やらないと思うけど。

2008 4月8日

お久しぶりです!
あいかわらず日記の更新がされなくて申し訳ないです!
忘れているわけではないのですが、子供3人(うちオムツ2人)いると、PCの前に15分座っていることがとてもムツカシイのです。
そんな私の只今の目標は、デジタル化です。せめてPCの前に1時間座ってられるようになりたい…。

そうそう、一番下の子、なんと保育園に入れませんでした!
4月が過ぎましたら、保育園に入れるので、と仕事をお断りしてきた出版社のみなさま申し訳ありません。
ああ、去年ものすごい税金払ったのになあ。ものすごい払ったのになあ。
まあ、いいや。たぶん私の最後の赤ちゃんだからのんびり手元で育てます。
申し訳ありません出版社の皆さま。いま少し、仕事を絞らせていただきます…。

そんななか、「サプリ」が地道に順調に海外出版されております。
↓こちらはプロモーションのため、YOU TUBEにアップされた、なんと「ポーランド版」
http://jp.youtube.com/watch?v=KWqnVjFV9-g
藤井がポーランド語話ています!
その他フランス版やら韓国版やら、他の国の言葉を話しているキャラクター見ていると面白いです。作者よりも頭いい感じ。
現地ではどういうふうに受け止められているのでしょうか。子育てしながらぼんやり想像するのが、今唯一の息抜きです。

12月26日

クリスマスイブの早朝、母方の祖母が亡くなりました。
子供が6人、孫が15人、ひ孫が15人(今後まだまだ増える予定)。95歳の大往生でした。 大阪、東京、福岡からぞくぞくと親族が長野に集まりました。私も上の子二人を預けて、赤ん坊つれていきました。
いとこ達に会うのも20年ぶりだったりして、なつかしいやら変わってないやら!

そしてお通夜の25日、妹が第三子の男児を無事出産しました。
クリスマスでお通夜で出産。懐かしい話やおめでとうや近況報告や。
「しんみりしたのがキライやったから、おばあさんにはちょうどええ」とおじちゃんが言いました。

遺体を棺におさめるとき、花で埋めていくのですが、「そういえばおばあちゃん、白い花キライやったわ」とおばちゃんが。 あわてて白や黄色の色の薄い花を足元にさげ、お顔の周りをランやピンクの色鮮やかな花で飾りなおし。 「白いユリ持って行ったら、よく『縁起悪い』って怒られてん」・・・それって正にこういう時の縁起なのでは、と思うとなんだかおかしかった。 
色とりどりのお花に囲まれて、白いきれいなおふとんにくるまれたおばあちゃんの姿は、なぜか花嫁さんのようで、少女のようで、不思議でし た。
出棺を見送ってから産院に生まれたばかりの赤ちゃんに会いに行きました。その産院は、私自身も里帰りで出産したところ。生まれたばかりなのに赤ちゃんは賢そうで、そしてとても健やかで、世界の平和の中心のようでした。

毎日なにかを感じて、掴んでいる気になっているけれど、いったりきたりの命の波の前に私たちの生活はあまりにも無力だ。でも私は、そういうささいないとなみがキライではない。むしろそういう些細さを、全力で愛するよ。

みなさまもどうぞよいお年を。2008年がみなさまにとってもすばらしい年になりますように。

11月11日

只今発売中のフィールヤングにて、「サプリ」再開しております。どうぞよろしくお願いいたします。
いつも掲載されるたびに、自信がなくて死にそうになります。つまり月に一回は死にそうになっているのです。

ところが今回、戸惑っていることがさらにひとつ。
どうやら私が産休をいただいている間に印刷のトレンドが変わったようで、トーンの出方がいつもと違うのです。
私は、コマとコマの間に余白をあまり入れないので(自分の「つもり」としては、コマとコマを重ねている)、重なるコマ同士はトーンをビミョーに変えて 変化を(ビミョーに)つけているのですけれど。
いつも使うトーンは「SE-26(15%)」と「SE-42(20%)」で、どちらかを大きなコマに使って下に敷くと、上に重ねた小さなコマにはもう片方のトーンで 差をつけるという具合。
ところが今回その二つが、印刷上、差がなくなっているのですね。
同じ番号が隣り合う場合には、その間に白く抜くモチーフを入れているのですが(例えばシーツとか、魚とか)。
この印刷のトレンドは今後も続くそう。困ったな、絵の構成を変えるか、トーンを変えなくちゃいけない。トーンを変えるのは印刷されたものを誌上で確認しながらの試行錯誤になるので、完成形の絵に持っていくには先になりそうです。しかも私、2ヶ月先の原稿をもう入稿してしまっているので。3ヵ月後の掲載分から、試行錯誤開始します。長い旅になりそうです。
へー。そういえば少し変わってるー。などと見比べながらお楽しみください。

    ↑↑↑↑↑
なんて書くと、ものすごく「こだわりのある作家」に見えますが。その実全く逆で、パターンを決めてその法則にしたがって描いた方が、悩まず早く描けるから、なのです。パターンをきっちり決めておいた方が、「死にそうになる」ことも少なくて済むのですね 。

11月4日

3時間おきの授乳が続いております!寝ぼけててよくわかりませんが、2時間おきかもしれません。よくわかりません。
我が家の子供たちは代々、3歳くらいまで夜泣きをするので…
上の子が生まれてからここ5年間、私は4時間以上続けて寝たことがないのです。ふー。
わたしがそうなら、旦那もそうで。お互い、子供が小さい頃の記憶がないかもしれないなあ。

その旦那に子供を見ていてもらって、久しぶりに髪の毛を切りに行きました。
今はどこに行くにも10kg近い赤ん坊を抱っこしているので、一人で歩くというだけで何て開放感!いや赤ん坊抱っこで歩くのも好きですがね。
そんな久しぶりの嵐の中、切っている間たまたま前に置かれた雑誌、「MORE」の中のインタビュー記事で、なんと、

柴咲コウさんが「今はまっている漫画」として「サプリ」をあげてくださっていたのです!

ああ!うれしい。中身にも言及してくださっていて、「最高!」と言っていただきました。光栄。
私、「サプリ」以外でオンタイムに見ている連ドラは「ガリレオ」が初めてなんです。
全ての働く女性は女優である、と思っているのですが、実際の女優さんから見てこの「宮仕えする女」の気持ちはわかるものなんでしょうか。謎です。
そしていちばん感謝すべきは、記事に載せてくださったライターさんかもしれないなあ。ありがとうございます。
偶然とミーハー心が満たされて、舞い上がった一日になりました。

直接ほめられることがない漫画家、なにより読んでくださっている一人ひとりの方に、毎日感謝して描いております。
みなさま本当にありがとうございます。

10月8日

子育ても3人目...
ともなればこの「赤ン坊期」を堪能したい。




その1.匂いを堪能



その2.感触を堪能



その3....


毎日こんなことばっかりやっています...。



9月1日

夏休みが終わってしまいました…。

この日、里帰り先の長野を出て、渋谷に戻りました。
「ザ・主婦の日記」、いきます。

わが子の都会っ子ぶりを見せつけられた夏休みでした。
家の中にアリがいるのを見て驚愕。渋谷のマンションの最上階という地面からもっとも縁遠いところに住んでいるので、 今まで「おやつをこぼしたらアリが来るよ!」と怒られても意味がわからなかったよね。 また「川」を間近で見たことがなかったので、ごうごうと水が流れるさまに 「怖いー」と入れず。海に行けば、足の裏に砂がつくのが気持ち悪くて、「足を洗いたいー」と 言う始末。セミの脱け殻も怖くて触れなかった。やんちゃな男の子だと思ってたけれど、それに見合う自然を提供できてなかったなあ、スポンサーとして。 去年海に行ったときも、一番上の娘は「お砂は公園のお砂場しか入りません」と言って ホテルのプールでばかり泳いでいたし。

しかし、そして、なにより母ちゃんにありがたかったのは、主婦3人(母、私、妹)による連係家事のすばらしさ。 そろそろお米を洗おうかしら、と思えばもう既に誰かが洗っており。ひとりが2品作ればそれだけで夕食が6品。 それぞれが気の向いたときに夕食の用意をするので、とある晩の献立は、エビフライ、豚肉の唐揚げ、あゆ塩焼き、 たこのカルパッチョ、かつおのたたき…と、海・山・川のたんぱく質オンパレードだったりする。それをもくもくと男衆と子供たちがたいらげる、そんな 毎日。東京ではひとり、朝6時に起きてのお弁当作りから始まり、子供に「食べなさい」と叱咤激励し、冷蔵庫の中身とにらめっこし、 何から何まで自分の肩の上にあったものが、しかもあまり得意でないものが、こうして分担されるすばらしさ! 主婦の方ならわかっていただけますでしょうか?うなづいていただけますでしょうか?
そう、私にとっての夏休みは、「ゆるい主婦」をする夏だったのです。
「どんなに不味くてもいい、自分が選んだのでないドレッシングのかかったサラダが食べたい!」と毎日願っていた 漫画家とは名ばかりの、ダメ主婦の私の夏休み。バイバイ。
これからはまたひとり、3人に増えた子どもを抱えて、甲子園優勝した佐賀北のマウンドに立つような(意味不明)、武者震いと めまいを起こしながら生活していきます。
ちなみに、前日は7回目の結婚記念日でした。おめでとう。ありがとう。

8月21日

時事ネタは極力記さないように(漫画にも)しているのですが、気になってしまっ たので。
朝青龍が話題になっている。私はアホですが「アルプスの少女ハイジ」とダブっ て見えてしょうがない。のびのびと育ったモンゴル(アルプス)から東京(街) にやってきて、期待に答えるため病気になってしまった。最初は持ち上げていた マスコミが全て敵になったかのようなあの対応、馴染んでいなければ相当きつい ことではないかと思う。ほんの少しはマスコミに出たりして、ほんの少しは批評 される立場にある私が勝手にそう思う。その批評や批判は置いておいて。

日本で一番になるっていうのは、キツイことなんだなあ、とアホのように思った りする。一番になったら、格を求められるという風習はこの国ならではな気がす る。他の国がどうかはわからないので、さらに置いておくとして。

「品格」という言葉が流行ったけれど、私はこの言葉が大嫌いなのかもしれない。 「格」というのを人につけると「人格」。それに対して「品格」。品物の格。値 段相当。一番になったら、この格式。格式にそぐわないと、叩かれる。某やんご となき方の奥方もこのパターンでしょうか。

「格」はそもそも周りを気持ちよくするためのもので、それを個人の人格に求め ずに立場の品格にあてはめようとするのを、いやらしく思う(いいじゃあないか、 無邪気な一番で…まあ、そういう世界ではないのでしょうが)。そしてまじめな 人ほどこの「格の落とし穴」に落ちてしまう気がする。

まだ、融通が利かない自分の上の娘に私は時々「そんないい子でいなくてもいい よ」と言葉をかけてみる。娘はよくわからないらしい。わからないよな。私にも できないもの。一生懸命いい子でいようとするのは、しんどい。いつかこうして 破綻するんだな。だから、適当にちからが抜けている人を見ると、本当にすばら しいと思う。人生で一生懸命の時期も必要だが、「適当に」「いい塩梅」という 武器もそなえておかなくては。この「適当さ」と「いい塩梅」で周りを気持ちよ くさせることの出来る人を、「人格がある」というのではないかな。

7月31日

7月17日、午後11時40分、3620gの女児を出産いたしました。
約1時間ほどのスピード出産で安産でした。母子ともにすこぶる健康です。 ご報告まで。
ただいま退院して、実家の方に身を寄せております。
実家は3番目の妹が家業を継いでいて、この機会にと2番目の妹も子供を連れてき ていて(私は3人姉妹の長女です)、現在実家には0歳〜5歳の子供が6人!とい う大所帯。
子供が多いと、忙しくないけれど、慌しい。
ようするに生きていく以外何もできません。
宿題はたまっているけれど、はじめて経験する夏休み、って感じです。

7月10日

というわけで、実家に帰省しております。
私の実家は、代々お酒を造っていて商売しているのですが、久しぶりに帰ってみ て驚いたこと、

我が家全員ものすごい働き者!

まず座ってることがない、お祖父ちゃんお祖母ちゃんから家業を継いでる私の妹 までみんな、寝る瞬間まで常に何かしら働いているのです。お酒の仕込みだけじゃ なくて、配達やら商品瓶詰めやらお店に来た人の対応やら家内制手工業ならでは の細かい商品作成やら、合間に幼稚園児ふたりの育児をしつつ、ご飯も作りつつ、 掃除洗濯もしたりして、…宮崎アニメに出てくる女衆のようです。常に入れ替わ り立ち代り誰かが。
私も周りからワーカホリックと言われて自分でもそのつもりだったのですが、家 事と育児の大変さが身にしみた目で見てみれば、まだまだかなわない。てゆーか、
…私の働き癖はここから来てるのねー、
としみじみします。
そしてその働き方も、お金がお金を産むような回し方ではなく、ひとつ造っては いくら、ひとつ売れてはいくらの稼動型。ああ、原稿一枚描いてはいくらの私の 働き方もここからきているのね…。遺伝子?環境?っておそろしい…。
としみじみした今回の帰省でした。

7月8日

今出ているフィールヤング8月号掲載分「サプリ file36」を持ちまして、し ばらく産休に入らせていただきます。
年内には復帰したいと目論んで只今里帰り出産のため実家にて細々と描きため作 業中です。
7月25日水曜日には、「サプリ 6巻」が発売予定です。どうぞよろしくお願いい たします。
はいそうです、三人目です。まさか自分が3人の母親になる日がこようとは、5年 前には夢にも思いませんでした。人生ってわからない。

6月8日

久しぶりに、6月8日発売フィールヤング掲載 FILE 35 制作ウラ話↓

作り手として、作品の「声の大きさ」の壁というのにはしょっちゅうぶつかっていて。
私の作るものは何故かいつも「声が小さい」。

それが心地よいと言ってくださる読者の方が、支えてくださっているのだろうと思うのだけど、巻頭任せていただいているときや、 漫画の流れとして、声を大きくしないと成り立たない展開のときなどは、とても困る。
「サプリ」を描いてきた今までの中でも、何度かこの「漫画的」「声の大きさ」を要求される(と勝手に作者本人は思っている)場面があって。そうすると私が取る手は二つで、声を大きくするのとは反対に内にもぐって「よれる」場合と、我慢して描ききる場合。両方ともなかなか上手く行ったためしがない。…まだ我慢して描いた方が結果がいいかな。

そこでようやく今回の話ですが。今回のエピソードは実は自分の経験が下敷きになっている。片桐さんのモデルになったその上司が、片桐さんのように「たくらんで」現場放棄したのか今では知る由もなく知りたくもないけれど。実際はもっと混沌としていてトラブル自体も複雑なもので、私はもちろん藤井のようにすがすがしく(?)乗り切ったりはできなかったけれど。そんな実話をもとに。
担当さんとネームの打ち合わせをしていて、とにかくこれは「漫画的に」「わかりやすく」「声を大きく」しないと説得力を持たないものだということになり、 さあ困った。
ネーム上で、絵が完成しないまま展開だけをいじっていても私の中ではよれるだけだと思ったので、原稿上で直しをしながら、1枚描いてはファックスし、2枚描いてはファックスして、担当さんのチェックを受けた(私は下書きをまず全部やる、という方式ではなく、一枚一枚ペン入れから背景まで入れて仕上げていく)。担当さんも先の展開がわからないまま、困っただろう。でもとりあえず、ファックスを1枚見ては「いいです!」とメールをくれ、2枚見ては「いい感じです!」と励ましてくださった。漫画家になってはじめてだった、そんなやり方。でも、そういうやり方でないと、仕上げまでたどり着けなかった。

…そして、悪戦苦闘した部分は単行本化に当たって普段あまりやらない「描き直し」をしました。がんばってみるだけでは、不得手はなかなか乗り越えられないようです。


5月28日

この世で一番辛いのは、「この状況が一生続くかもしれない」という恐怖心だと思う。
そりゃー現役大臣だって自殺するよな。
よきにしろ悪しきにしろ、変わるというのは大切だ。
時には、逃げることも大切だ。

5月某日

子供を産んで、子育てをする、という行為は
ゆっくりと、自殺している 感覚に 似ているのではないかと思う。

それをあまり悪い気がしないのは、生き物というのはそういうものだろうという
考え方が自分の中にあるせいなんだろう。

3月16日

ああものすごく久しぶりの日記になってしまいました。
ずっと、何をしていたかというと、子育てしていました。漫画を描いていました。子育てしていました。そんな毎日だったので、なかなか日記にたどり着けませんでした。(以上いいわけ終わり)

明日になります、17日に映画「渋谷区円山町」が封切られます。以前も描きましたが、チャーミングで素敵な映画になっています。隣にいる人を大切にしたくなるような。誰かに素直になりたくなるような…。漫画の映像化は多いですけれど、なかなか幸せな関係が結べずに終わっているものもあるのが正直なところだと思います。そんな中、漫画のエッセンスを最大限生かしつつきれいに着地させている、(えらそうな表現でスミマセン)、良作だと思います(本当にえらそうでスミマセン)。
単行本「渋谷区円山町」「渋谷区円山町〜桜〜」とともにお楽しみください。ちなみに収録されている「渋谷区円山町〜桜〜」は、この映画に触発されて描きました。

12月27日

今年一年は…。
月9ドラマ化・来春には「渋谷区円山町」映画化と、漫画家としてもそうそうない経験をさせていただきました。
関係者の皆さま、どうもありがとうございました。
そして、そうそうない経験にもかかわらず、私の生活は全く変わることがありませんでした。全く変わらず、毎朝6時に起きてお弁当を作り、子育てをして基本主婦でした。新しく来た仕事、受けることが出来ずにほとんど全てお断りさせていただいたからです。お仕事のご依頼くださった方々には本当に申し訳ありませんでした。基本主婦なので…これまでもいっぱいいっぱいで仕事をしていたので、これ以上増やすことはできなかったのです。普通だったらこれをチャンスに新規開拓、仕事倍増、一気に大メジャーに…となるところなのでしょうが。
とある雑誌のインタビューで「子供が大きくなるまでは、断るのが仕事」などとかっこよく述べましたが、以前だったらのどから手が出るほど欲しかった依頼もありました。なんだかそれが辛かった一年でした。
ある意味、残念な一年。
ある意味、贅沢な一年。
でも、身分不相応に変わることなく、来年以降も自分のペースで仕事をさせていただけそうで、それは作家としてとても幸運なことなのだと、思っております。
関係者の皆さま、そしてなにより読者の皆さま、細々とですが受けた仕事のクオリティは落とさず、良いものを作ることだけに集中いたします。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

以前も書きましたが、映画「渋谷区円山町」、とても素敵な作品です。大切な人と見に行くと、ほんのちょっとあったかくなるような。2007年3月中旬公開予定です。どうぞお楽しみに。

11月12日

「いい部屋みつかっ短歌」のTVCMでもおなじみ、歌人・枡野浩一くんの主催する期間限定カフェが、原宿にオープンします。それのオープニング記念トークにゲスト出演することになりました。

<サブタイトル>ニセ双子ユニット金紙&銀紙プレゼンツ
<タイトル>「カフェますの原宿店」
協賛:集英社
協力:小國彰裕、松屋の飴総本舗(有)石野製菓

期日:2006年12月3日(日)〜12月10日(日)
定休:月曜日
時間;12時〜19時
料金:200円(展示入場料)
会場:リトルモア地下

151-0051 渋谷区千駄ヶ谷3-56-6 B1F
tel 03-3401-1042 fax 03-3401-1052
地下直通tel 03-5474-9588 
http://www.littlemore.co.jp/chika/chikanext.html

金紙&銀紙&ゲストによるカフェトーク 

『カフェますの原宿店開店記念トーク』
2006年12月3日(日)19時30分〜21時
ゲスト:おかざき真里/オカザキマリ(漫画家/イラストレーター)

『カフェますの原宿店閉店記念トーク』
2006年12月10日(日)19時30分〜21時
ゲスト:内田かずひろ(マンガ家)

料金:各日1800円(枡野浩一謹製「枡」入り加賀棒茶つき)
予約:リトルモア地下(tel 03-3401-1042)

 *  *  *  *  *  *  *
完全予約制です。ご興味のある方、お問い合わせください。生トークをすることはあまりないので、この機会に。
地下直通tel 03-5474-9588
金紙・銀紙というのは、枡野浩一くんと河井克夫さんが似ているというだけで結成されたニセ双子ユニットのことだそうです。
※ご予約の際には「おかざき真里のホームページを見て」と一言そえてください。

11月5日

漫画家の仕事の9割は、落ち込まないことと凹まないこと、やる気を維持することだと思う。
常々そう思ってきたけれど、この前とある編集者にそのことを言ったら大きくうなづかれたので書いておこう。

11月4日

ものすごくどうでもいい話・2

子供を寝かしつけてから深夜起きて朝まで、が私の漫画を描く時間。その間立ち上げっぱなしのPC上では以下のサイトを開けっぱなしにしています。
WAKUWAKU赤ちゃんねる
(少し重いかもしれません…)
触りたくなって、こまる。

11月4日

ものすごくどうでもいい話・1

「私が男だったら、どういう女の子を理想のタイプにあげるかな〜」という妄想は1日1回、3秒間程、する。
そこから派生して、「女だったら、どの男に惹かれるかな〜」という妄想にとび(女だけどね!)、そして「女だったら、どの女がいいかなあ〜」という思考にたどりつく。そしてその「女だったらどの女」妄想が一番楽しいのです。

11月3日

今出ている「ぱふ」におかざき真里インタビューが掲載されております。
キラキラした艶のあるボーイズラブが多い絵の中、浮いています…。漫画を描くようになったきっかけからサプリの話まで、長めのインタビューです。
Q.小さいころ好んで描いていた絵はありますか?「アリの巣です」
「もともとサプリは1冊で終わると…」「予定ではコーエツは…」「こんなのダメだって編集さんに言われて…」「私がもう少し上手い漫画家だったら…」
など、ぶっちゃけ話が盛りだくさん!ぜひご覧ください。

上記の「ぱふ」インタビューと、以前受けましたフィールヤングサイト内のインタビュー www.shodensha.co.jp/fc/special/fc_Interview_09okazaki.html
と、年末に出ます漫画レビュー本に掲載予定のインタビューで、「漫画家・おかざき真里像」がコンプリート…されるはず。あわせてお楽しみください。

  * * * * *

漫画家として、漫画雑誌にインタビューされるというのは実は初めてで、もうずっと憧れで夢でした。
わたしには漫画家としての些細な夢がいくつかあって、最初は本屋で「おかざき真里」という著者名のプレートを棚につけてもらうことでした。これは渋谷ブックファーストさんが結構初期のころにつけてくださいました。
その次に、書店の売り上げランキングに単行本が載る事でした。これも「セックスのあと〜」が出たときに、とある書店のランキングに載せていただきました。その書店というのもなんと渋谷ブックファーストさんでした。
そして、漫画雑誌にインタビューを受けたいという夢。これも「ぱふ」の編集さんに私がインタビューを受けたがっていると口利きしてくださったのです、渋谷ブックファーストの○谷さん!
そう、私の夢はすべて渋谷ブックファーストコミック部門・○谷さんがかなえてくださっていたのでした!この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございます、○谷さん。私にとっては、サンタさんのような存在です。サンタクロースのいる人生。かなり素敵かも。
でももう夢がぜんぶかなってしまいました。これからは何を祈りながら描こうかな…。



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